白葱で新規就農したいとお考えの方へ 2
2022/11/03
新規就農2年目のお話
こんにちは。後藤でございます。
前回に続いて兼業2年目のお話でございます。
まずは本業の方で異動があり環境、仕事内容、人間関係等が
ガラッと変わりちょっと身心ともに疲れていました。
それでも当時は必死でしたね、このくらいの時期に農業が
天職なんじゃないかと思い始めます。
この年は1年目の失敗を踏まえて作付け前に土壌消毒を
行います。
使った薬剤はバスアミド、劇物です。
散布量は10aあたり30kg~60kg、これを主に病気が
出たブロックに散布、混和しビニールにて被覆をします。
この被覆作業がまた大変でした1枚のビニールがかなり重く
特に回収時には土、水分が付着しさらに重くなり一人で
四苦八苦して作業したのを覚えています。
ここからは1年目同様、定植準備を11月にし12月に
定植という全く同じ作型で栽培を試みます。
さすがに土壌消毒もしたし2年目という事もあり作業的な
ことはかなりスムーズに進み今年は大丈夫だろうと
楽観的でした。
ですが4月頃になると昨年と同様に葱に元気が
なくなっていき葉が黄色くなっていくではありませんか。
黒腐れ菌核腐敗病が発病してしまったのです。
それも1年目よりさらに発病範囲が拡大してしまいました。
パニックです。
この年の収支も言うまでもなく当然赤字です。
農業の厳しさ難しさを痛感し、これは兼業で片手間で
成功できるほど簡単な業種ではなく自分の考えが甘かったのを
思い知らされます。
土壌消毒の甲斐もなく病気が発病した原因はバスアミドに
より良い菌も悪い菌も皆殺ししてしまい、後に生き残った
悪い菌が爆発的に繁殖したものと思われます。
消毒後には堆肥等を投入し良い菌であったり微生物を
補強する必要があり、土壌消毒、バスアミドが悪い
という話ではなく、この失敗は私の土壌消毒や土壌に
対する知識不足、勉強不足がが招いた自業自得な結果だと
認識しております。
兼業の2年間の失敗を経験し、無謀にも3年目で専業農家に
なることを決意するわけですが、そのお話はまた次回以降に。