白ねぎの青い部分どうする?

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農業ブログ

白ねぎの青い部分どうする? 2

2022/11/12

失敗を教訓に、アグリノート導入

おはようございます。後藤です。

昨日のつづきでございます。

まず初めに農薬散布についての

過去の失敗談からご紹介させてください。

 

私が新規就農して5年目くらいだったと記憶して

おります。

 

規模が少しずつ大きくなって、管理する圃場が

増えていく過程で従業員を雇用したのですが、

人数が多くなるにつれて各従業員への作業指示の

伝達がうまくいかなくなっていきました。

 

当時は紙ベースで各従業員へ指示書を作成し

渡しておりました。

今考えると起こるべくして起こったミスだと

思います。

 

ちょっとした勘違いからのミスですが、

ある従業員が農薬散布指示のない圃場へ

農薬を散布してしまったのです。

 

幸いにもこの圃場は私共の圃場で散布指示を

出していた圃場と同じ作物を栽培して

おりましたので、大事には至りませんでしたが

例えばこれが他の農家さんの畑だったり

作物が違った場合などは登録がない農薬を

作物に散布してまったことになり、出荷できない

という事になり謝って済むという問題では

ございません。

 

こういったミスをなくすために後藤農園では

アグリノートを導入し、GAPに取り組んでいる

次第でございます。

(下にリンク貼っておきます)

アグリノートの使用例を一部ご紹介いたします。

従業員への作業指示の伝達がスムーズに

これは実際に昨日の後藤農園全体の作業予定です。全体と自分で切り替えて自分の予定だけを確認することも可能です。各項目をクリックするとさらに詳細を表示します。

この画面で作業者はまず上部の【マップで確認】をクリックし行くべき圃場を確認します。そして農薬の種類、希釈倍率、散布量等を確認し準備します。使用する機械等も確認。


基本的には従業員に配布してあるスマホを

通して作業指示の伝達と作業の進捗および

完了報告を行っております。

 

一つの作業が終了した段階で作業した人が

赤い実績にする】ボタンを押すことで

栽培履歴等が自動的に生成され作業、農薬、

肥料などの記録を素早く確認することが

できます。

 

もちろん圃場毎の栽培履歴を閲覧、出力する

ことも可能です。

 

記録の一部が下の写真です。

作業日報から栽培履歴への転記は必要ありません

従業員が入力した作業実績から自動生成されます。

圃場毎に使用農薬有効成分の回数の確認、農薬作業記録を認確。作業した日時、作業者が使用した機械等も確認することが可能。

こちらは肥料に関しての作業記録。投入した肥料銘柄、窒素、リン酸、カリ、その他微量要素などの成分集計などが細かく確認でき、作業日時、作業者、使用した機械なども確認できる。

 

 

 

 


こういったクラウドアプリを使用することで

間違えて別の圃場に農薬を散布してしまったり、

農薬、希釈倍率、散布量などを間違えることを

防止しております。

 

そして残留農薬に関しては事前に検査計画を

文書化しており年1回以上残留農薬検査を

行い農薬使用が適正であることを確認して

おります。

 

この残留農薬検査は農場内で使用した農薬

及びドリフトの可能性がある農薬のうち

残留の可能性が高いと思われる成分、収穫時期

場所などからサンプルを選び検査を実施して

おります。

 

当然ですが検査機関へは青い部分も白い部分も

ある一般的にお店で売ってるような状態の葱を

500g送り検査をしていただき、青い部分を

含めた白葱全体の農薬の残留が基準値を

超えていないことを確認しております。

 

参考までに昨年の試験結果を一部掲載いたします

のでご覧ください。

 

というわけで皆様が白葱の青い部分をおいしく

食べていただける情報などもアップしていこう

と思いますので、またお付き合いいただければ

嬉しいです。

つくば分析センター

JGAP認証に必要な各種分析検査を実施していただけます

後藤農園もお世話になっております。

電話等の受け答えもすごく親切で

好感が持てます。

 

JGAP、ASIAGAP、GLOBALG.A.P認証に

必要な残量農薬や土壌分析、水質分析など

を依頼できます。

 

GAP認証の取得支援サービスの一環として、

GAPに関する各種セミナー開催に

協力している会社様です。