ひっぱりくんはトラクターでひっぱる時代になる。

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農業ブログ

スマート農業フェアへ行ってきました。①

2022/12/03

スマート農業フェアin吉田公園

こんにちは。後藤です。

10年ぶりくらいの吉田公園でございます。

農業を始めた頃に、中古の機会を探しに

よく行きました。

 

今年はスマート農業というテーマらしい

ので、中古機械の展示は無し。

あったけど私が気づいてないだけ?

 

私のお目当ては2つありました。

本日は1つ目を紹介します。

 

ひっぱりくんトラクタ直装ユニット + 葱丸くん

ひっぱりくんがロータリー後方の成型機の

さらに後方にワンタッチでガチャっと合体!

希望小売価格 

 直装ユニット 税込 550,000円

 葱丸くん   税込 221,760円

        合計 771,760円

 

だそうです。

 

まずこの値段が高いのか?安いのか?

を考えてみましょう。

 

令和4年の【定植工数(10aあたり)】

      6.5時間

     【畝立て工数(10aあたり)】

                0.78時間

 

     計7.28時間

 

 

※後藤農園工数表参照

 

使用機械は

動力付きひっぱりくんHPD-3Gです。

※過去ブログに掲載

 

これをもとに考えてみましょう。

いつもお世話になっているニッテンの

太田さんに実演後に少しお話を伺えました。

 

※トラクターは30馬力くらいのものを使用

だいたい10aあたり1時間くらいで

終わるらしいので

 

2人作業とすると定植の

実作業で2時間

 

苗の準備と、トラクタの積み下ろし

等で1時間と考えると

3時間ほどでしょうかね。

 

現状の作業工数から約60%減です。

 

 

【結論】

【770,000円は安い!!】

 

作付け面積が10haと仮定して

コストを計算していきましょう。

 

現状の定植コスト (10aあたり)

 

動力付きひっぱりくん HPD-3G

減価償却費(10aあたり) 約¥570

※耐用年数7年

人件費 7.28時間×1000

          ¥7,280

 

        計  ¥7,850

 

設備投資した場合の定植コスト(10a)

直装ユニット + 葱丸くん

減価償却費(10aあたり) 約¥1,100

※耐用年数7年

人件費 3時間×1000  ¥3,000

 

           計4,100

 

7,850−4,100=3,750

 

10aあたり3,750円のコストダンです。

 

年間にすると375,000円です。

 

だいたい2年くらいで設備投資金額を

回収できそうなので決して

高くはないですね。

 

むしろ安いかもしれません。

【デメリット】としては2つほど。

 

①ターンの時にひっぱりくんの

 脱着作業があるため小さい圃場では

 効率が落ち、上記のようなコスト削減は

 見込めない。

 

②直進アシスト機能がついているトラクター

 を使用しないと畝間寸法が狂いその後の

 土寄せ作業に影響するかも。

 ※畝間が広いと土寄せが甘くなり

  狭いと機械が入れなくなる。

 

オペレータが熟練していればマーカーで

十分対応できそうですが。

トラクターをまっすぐ走らせるのは

意外と難しいのです。

 

という事で、まず後藤農園では

この機械を使いこなせる人材を

育てようと思います。

 

設備投資はそれからです。

 

次回はドローン編です。

それではさようなら。