静岡県磐田市の白葱農家後藤農園ではJGAP認証を取得し透明性のある、環境に配慮した農業を行っております。

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農業ブログ

日本の農産物について思う事

2022/10/26

安心安全な農作物とは?

こんにちは。後藤です。

先程、私のJGAP指導員資格がもうすぐ有効期限が

切れることに気付いてしまいました。

 

という事で、

急遽午後からインターネット研修を

受講しております。

 

受講後テストで90点以上を取れれば指導員資格を

更新することができるらしいです。

さっき知りましたが・・・。

 

だいぶ前にメールが来てたのを忘れていました。

 

なので、

結構ボリュームがありますので何度かに分けて

勉強しようと考えています。

 

ではここで

JGAPを知らない方のために、

GAPについて語りたいと思います。

 

Good Agricultural Practice  

直訳すると

良い 農業の やり方となります。

 

農水省の日本語訳では、

 

農業生産工程管理

 

となります。

 

 

「なぜGAPが必要なの?」

という疑問が浮かぶかもしれません。

 

 

それには理由があります。

 

第一に

【農作物の安全を担保する】ため

であります。

 

「ではその安全ってどういうこと?」

 

はい

お答えいたします。

 

食品衛生法を守った農産物であること。

細かくいうと、

●残留農薬の基準をオーバーしていない。

●病原性細菌など食中毒汚染を防いでいる。

●異物混入の要因を排除している。

●放射能汚染の危険性がない。

など・・・

 

そして、

食品衛生法に違反した農作物を

生産・出荷した場合、

販売の禁止及び懲役、

罰金などの措置が課せられます。

 

 

では、

お客様が野菜を選ぶ時、

大まかに分類すると

慣行栽培か有機栽培

という選択肢になるかと思います。

 

慣行栽培は、

国や自治体、JAの指導の下、法律に則って農薬や

肥料を使って栽培いたします。

 

有機栽培は、

有機農業推進法に定義されます。

 

要約すると

化学肥料や遺伝子組み換え技術を利用せず

環境への負荷を出来る限り低減した栽培方法です。

その中間に位置するのが

 

特別栽培

 

だと思いますが、

ここでは割愛させていただきます。

 

 

・私たちが考える安全とは

化学農薬、化学肥料を使用した栽培方法が、

「安全だ」

というイメージがあるかと思います。

 

例えて言うと

未熟堆肥を使用した場合、

病原微生物によって圃場が汚染源となり、

食中毒の感染リスクが高くなります。

 

そして過去には、

白菜の浅漬けからO-157が検出され

数名の方がなくなられたという事故もありました。

 

汚染源としては加工工場の人と水に加え、

原料の白菜が疑われました。

 

白菜への汚染原因として、

牛糞堆肥が疑われました。

肥料の使用においては

・化学肥料

・堆肥

どちらにしても過剰な投入は、

硝酸態窒素の問題が出てきます。

 

ではここで、

硝酸態窒素に言及いたします。

 

窒素は成長過程で野菜に吸収される際、

主に硝酸態窒素という根から取り込みやすくなり、

それらが結合した硝酸塩として存在します。

 

日本において

硝酸塩自体は、

適種・適量であれば食品添加物

として認められています。

 

ですが、

体内によくない影響を与える恐れがあると、

論じられているのも事実です。

 

もちろんまだまだ研究が進められている

分野ではあります。

 

 

では話を戻すとします。

 

野菜に取りこまれず圃場に残った

硝酸硝酸態窒素は、

地下深くへ浸透し、

水系へ流れ出て水質汚染を引き起こします。

井戸の水質検査をすると、

硝酸態窒素が基準値を超える

地域もあるのではないかと推測いたします。

 

ですので、

硝酸態窒素の基準値を超えた飲用は、

もちろん不可となります。

 

私たちが暮らす地域や環境が、

安全であるといえるでしょうか?

 

ですから、

このようなリスクを一つ一つ評価・管理

検証・改善していくことで、

 

私たちの地域や農場にあった、

工程管理方法を作成し実行していくことができます。

 

自己点検し改善を繰り返していくことで、

お客様にとって、

安全が担保された状態であるといえます。

 

私共といたしましては、

信頼される農場運営

食品安全、労働安全、環境保全に取り組み

持続可能な農業の基礎があって初めて

 

【安心、安全、おいしい】

 

をお客様へお届けすることだと、

認識しております。

 

 

最後までお読みいただき

ありがとうございました。