白葱の育苗において覆土は重要な役割を担っています

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農業ブログ

白葱の育苗において覆土は重要な役割を担っています

2023/01/20

覆土試験をやっていきます

より良い苗を作るために

こんにちは。後藤です。

そろそろ秋冬葱の生産計画を立てなければ

いけない時期ですね。

 

今日は、葱育苗の肝である覆土のお話で

ございます。

 

今までいろいろなものを試してきましたが

ここ3年ほどは、国産バーミキュライトを

使用しておりました。

 

なぜ私がバーミキュライトを使っていたかと

言いますと、苔が生えないのです。

そして余計なものが入ってない。

 

 

白葱の育苗をしたことがある方はわかると

思いますが、白葱は育苗期間が45日から

55日程とほかの野菜に比べるとかなり

長いのです。

 

覆土によっては中盤から後半にかけて苔が

生えてしまったり、固くなったりで底面まで

水が浸透しなくなってしまうのです。

 

その点バーミキュライトはその心配が

ありません。

 

ですが比重がとても軽く水かけが下手だと

流れてしまい種が露出してしまいます。

 

そして軽すぎることで種が発芽した時に

覆土から根ごと飛び出して倒れてしまう

株が5%程ありました。

 

ですが資材高騰の昨今、よりロスをなくし

尚且つ、今までよりも良い苗を作るために

秋冬葱に使用する覆土の選定を

していきたいと思います。

 

3種類用意しました。

いえ、用意していただきました。

 

遠州中央様よりご提案いただいた上で

用意していただきました。

いつもありがとうございます。

 

これからご紹介する3種類にて試験を

行っていきたいと思います。

※培土はすべてスミソイルN800を使用

 

 

覆土かける

スミソイル

まいどおなじみのスミソイルの覆土版です。

こちらもメーカー様より試験用に

いただきました。

 

誠にありがとうございます。

大事に使わせてもらいます。

 

こちらの覆土かけるを基準にこれから

この後ご紹介する2つがどうなのか?を

検証していこうと思います。

 

製造時充填容量:30㍑ 見掛比重:0.3~0.4(kg/㍑)

○粉立ちが少ない!! ⇒屋外の播種でも 快適作業    

自動播種機でもご使用になれます。

○適度な水はけ ⇒藻類が生えにくい

      ⇒葉切り後の残渣がかびにくい

 

だそうです。

ゼオライト

3種類の中では比重が一番ありますね。

珪酸をはじめいろんなものが微量ですが

入っております。

 

色が白ですので夏場の培土の温度上昇を

防いでくれるのではと少々期待して

おります。

エスカリウ

写真が逆さですね。ごめんなさい。

そして最後がエスカリウ。

 

これも色は白っぽいです。

 

ケイ酸カルシウム水和物です。

 

水稲では耐倒状性の向上

    受光体勢向上

    根張り向上

 

に効果があるそうです。

 

比重はこんな感じです。

ゼオライト>エスカリウ>覆土かける>バーミ

 

品種はすずわらべ!

ずっと気になっていた

短葉性ネギ

『わらべシリーズ』(※外部リンク)より

時期的にすずわらべ(※外部リンク)をチョイス!

(通常の白葱よりコンパクトです。)

一応、9月頃収穫のつもりです。

そしてなんとコート種子が手に入らず

発芽率が悪い為らしいです。

 

播種一貫機が使用できないため

本日は昔使ってた播種器を引っ張り

出してきました。

捨てなくて良かった。

播種器はCP300 Lです。

以前これでパクチーも

播種してました。

 

 

 

 

裸種子なのでロングピッチを使用し

3粒から5粒くらいで、だいたいですね。

粒数の精度はまちまちですが苗代を

少しでも安くしたい方はやってみてください。

コート種子は高いですので。

ゴマみたいですね。

播種器で落としてから、少ない穴には

手作業で微調整しました。

今年の種は発芽率が良くないらしい

のでちょっと多めに落としました。

上から

覆土かける

エスカリウ

ゼオライト

です。


覆土は苗の出来を左右します。

育苗にはとても重要な資材です。

苔の生え具合や保水性、透水性などを重点に

観察してきたいと思います。

 

すずわらべの育苗から収穫、そしてみんなで

食してみての感想まで継続して

報告していきますのでまた見てください。

 

それではさようなら。