日本の農業ってこれでいいのだろうか?
2025/03/14
最近、ニュースで「農業の担い手不足」ってよく聞くけど、
正直、ピンとこない…って人、いませんか?
私も、他人事のように思っていた時期がありました。
でも、実際に農業の現場で働いてみて、
この問題がどれほど深刻なのか、 身に染みて感じています。
深刻すぎる!担い手不足の現状
2024年の基幹的農業従事者数は(※)、
60歳以上(平均年齢68.7歳)の割合が8割を占めるなど、高齢化が深刻な状況です。
農林水産省の「2024年農業構造動態調査」によると、 個人農家や法人などの「農業経営体」
の数は前年比5%減の88万3300でした。
これは2005年から減り続けて初めて90万を下回りました。
(※)基幹的農業従事者数とは、 農業経営の主宰者またはこれに準ずる者で、
農業の経営または作業に 従事している者を指します。
このままでは、
近い将来食料を輸入に頼らざるを得なくなり、
食料安全保障の問題が深刻化する可能性があります。
なんでみんな農業をやらないの?
理由は色々あるみたい。
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高齢化: 昔から農業やってる人たちが、 どんどん歳を取って、 後を継ぐ人がいない。
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若者の農業離れ: 若い人は、 「農業は大変そう…」 「儲からない…」 って思っちゃうみたい。
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労働条件: 農業って、 長時間労働で、 収入(※)も低く、 キツイってイメージがあるみたい。
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イメージ: 農業って、 「きつい」「汚い」「かっこ悪い」 っていう3Kですね。
(※)自営農家の収入は、作物や栽培方法、地域によって大きく異なります。作物別の年収を比較してみると、
・稲作:平均年収253万円
・畑作:平均年収849万円
・露地野菜:平均年収564万円
・施設(ビニールハウス等)野菜:平均年収1209万円
・果樹:平均年収564万円
・露地花き:平均年収677万円
・施設(ビニールハウス等)花き:平均年収1545万円
また、地域別の畑作で比較してみると、広大な畑を有する自営農家が多い北海道では平均年収が3511万円、一方、九州では平均年収が523万円と幅があります。平均年収が高い作物でも、肥料や施設費、機械などの経費が大きくかかることが多いことも覚えておきましょう(農林水産省平成27年〈2015年〉「農業経営統計調査」)。
担い手不足で何が困るの?
このまま担い手が減っちゃうと、
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耕作放棄地が増える: 畑を耕す人がいなくなって、 食べ物を作れなくなっちゃう。
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食料自給率が下がる: 海外から食べ物を輸入する量が増えて、 日本の食料安全保障が危うくなる。
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地域の衰退: 農村部から人がいなくなって、 地域全体が寂れてしまう。
何か解決策はないの?
もちろん、 色々な人が頑張って対策を考えています!
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スマート農業: AIやロボットなどの技術を使って、 農業をもっとラクに、 もっと効率的にする。
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イメージアップ作戦: 農業の魅力を発信して、 若者の関心を引く。
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就農支援: 農業を始めたい人を応援する制度を充実させる。
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多様な人材の活用: 女性や高齢者、障がい者など、 色々な人が活躍できるような環境を作る。
などの取り組みですね。(実際に浸透するかは別として)
私たちにできること
私たち消費者も、 農業を応援することができます。
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地産地消: 地元の農産物を積極的に買って、 地元の農業を応援する。
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食育: 食の大切さや農業について学ぶ。
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農家との交流: 農家と交流して、 農業への理解を深める。
未来のために
農業の担い手不足は、
日本の食と未来に関わる大切な問題です。
私たち一人ひとりが、
この問題に関心を持って、
できることから行動することが大切ですね。