白葱出荷調製作業
2022/12/24
収穫後、白葱が出荷されるまで
一連の流れをご紹介いたします。
こんにちは。後藤です。
今日は白葱の出荷調製の流れを順を追って
お伝えさせていただきます。
収穫した白葱は
下の写真の様にコモというものに
巻かれて保管されます。
正式名称はベンリークロス※外部リンク
です。
通気性のある収穫布でかなり
高価なものですが、白葱を傷めず運べ
出荷されるまでの間に品質が
劣化しないように後藤農園では
収穫後のすべての白葱が
このベンリークロスに包まれたうえで
白葱にストレスを掛けないように
必ず立てた状態で保管されます。
皮むき工程
TIGER きるべぇ
ネギ根切り機
選別工程
通常、JAに出荷する場合はS、Ｍ、Ｌ、２Ｌ
に選別します。
厳密にいうと軟白長（白いところ）の長さ
や曲がり葉の長さ（短すぎてもダメ）で
秀品と優品に分かれるので、全部で８規格
に分けなければなりません。
後藤農園では規格の簡素化に取り組んで
きました。現状の規格は大きく分けると
２つです。
Lとそれ以外ですね。
Ｌは小売店様へ出荷。
それ以外はラーメンチェーン店様や
加工業者様へ出荷しております。
選別台
軟白長を確認
この選別台は自作ですね。
古くなってきたのでもう少しで
また作らねば。
規格を確認する道具
新人さんに教えるときに使います
１０年くらい使っていますが、まだまだ
現役です。
ベテランさんになるとこれくらいの
スピードで捌けるようになりますね。
選別工程を機械化する場合は
松本のチョイサー※外部リンクという
機械がありますが、後藤農園では
規格が簡素化されていることもあり
導入しておりませんが
農協出荷される方なんかは便利かも。
結束 袋詰め工程
取引先様の要望により結束もしくは
袋詰めをしたうえで出荷させて
いただいております。
Ｌの２本束が主力です。
もちろんバラの出荷にもご対応
致しますよ。
結束工程
ニチバン たばねら8330V
半自動結束
軽トラが買えるくらいの金額ですが
かなり生産性は高く
現状は10束/分くらいですかね。
この機械は多分もう販売していない
と思いますので、上位機種をご紹介
しておきます。
ニチバン たばねら５０００Ｖ
結束機
現在はあまり使用しておりませんが
トラブルや受注増の時はかなり重宝します。
１０年以上使っておりますが、まだまだ
現役です。
これを２つ連結させて、オプションの
フットスイッチを接続して
２か所を同時に結束します。
袋詰め工程
SHINWA JETAC-21 ※外部リンク
現在は週間５００～１０００パック
くらいですが袋詰めの出荷も
しております。
昔に比べればだいぶ減りましたね。
信和さんは袋も指定のサイズで作って
くれて包装資材のスペシャリストです。
予冷工程
皆様に新鮮でみずみずしいまま白葱をお届け
するためには絶対に欠かせない工程ですね。
一般的に作物は積み上げた段ボールの
中では冷えづらい為、常温から５度まで
下げるのに半日から１日くらいかかると
いわれております。
後藤農園では１日予冷をしてから出荷
するようにしております。
恒温高湿庫内はムラなく一定の温度を
保ち、湿度を９０％以上の状態が維持
出来る為、みずみずしさを保ったまま
出荷ができます。
最後に
後藤農園では栽培管理ははもちろんのこと
収穫後の保管、調製から出荷まですべての
工程において真剣に取り組んでおります。
新鮮でみずみずしい白葱を食べてもらいたい。
そして
安心、安全、おいしい
を届けるべく取り組んでおります。
