どうして「筋の多い芋」があるんだろう? ニーナとAIの探検
2026/11/06

こんにちは! ニーナです。インスタや後藤農園のホームページに、時々ひょっこり登場しています。頭のお芋の飾りが目印です。畑や野菜のことをおしゃべりするのが大好き。見かけたら、仲よくしてくださいね。
そんな私がこのあいだ、サツマイモを食べていて、ふと気になったことがあります。
芋の両端に、少し筋を感じることがあります。でも、真ん中まで筋だらけというわけではなく、ふつうにおいしく食べられます。
では、もっと筋が多くて硬い芋は、どうやってできるのでしょう?
気になったので、AIに聞きながら、一緒に資料を探してみました。
※会話は、調べた内容を読みやすくするために再構成しています。
芋は、根のどこが太ったもの?

そもそも、芋って根のどこが太ったものなの?
サツマイモの芋は、一本の根の真ん中あたりがふくらんだものです。付け根から先まで、全部が同じように太るわけではありません。

そうか。食べている芋も、もとは一本の根なんだ。
そう思うと、両端と真ん中の食感が少し違うことにも興味がわきます。食べながら感じた小さな疑問が、根の育ち方につながってきました。
根には、いくつかの育ち方がある

じゃあ、出てきた根はみんな芋になるの?
いいえ。芋になる根も、細いままの根もあります。
根の中には、細胞を増やして太くする場所があります。そこがよく働くと、根はふくらみやすくなります。一方、根の中で硬い部分が多くできると、芋になりにくいそうです。
芋になる🌱
ゴボウ根になる🌿
細い根のまま
少し太いけれど、食べる芋にはならない根もあります。畑で「ゴボウ根」と呼ぶものです。硬い部分ができていくことを、木化(もっか)と言います。

木化って、何?
根の細胞の壁に「リグニン」という成分がたまって、木のように硬い部分ができることです。

へえ。根の中が木のように硬くなることなんだ。
難しそうな言葉が、ようやく少し身近になりました。
私が気になったのは、ここです。根が硬くなる「木化」という働きがあるなら、筋の多い芋にも関係しているのではないか。 そう考えると、ただの食感だと思っていた筋が、根の育ってきた道のりに見えてきます。
もちろん、芋の端に少し筋があることと、芋にならなかったゴボウ根は、同じ状態ではありません。私は、木化を「筋の多い芋ができる理由を考えるための手がかり」として受け取りました。
乾くと、根の育ち方は変わる?

サツマイモは乾燥に強いんだよね。それなら、雨が少なくてもおいしい芋になるの?
生き延びる力があることと、食べたい形や食感の芋になることは、同じではないんです。
調べてみると、根が芋になり始めるころに強く乾かすと、木化した細い根や、形の乱れた根が増えたという試験がありました。
ここで、考え方が変わりました。サツマイモが乾燥に耐えられるのは、植物として生きる力があるからです。でも、植物が生き延びるための育ち方と、私たちが食べたい、柔らかくておいしい芋になる育ち方は、いつも同じとは限りません。
サツマイモにとって大事なのは、生きること。人間にとって大事なのは、おいしい芋ができること。 筋の多い芋の理由を探していたら、サツマイモと人間では、見ているところが違うのだと気づきました。私は、そこがいちばんおもしろいと思います。
水が多すぎると芋の育ちが悪くなるという研究もあります。乾きすぎても、水が多すぎても、根にとっては育ちにくいことがあるのでしょう。どんなふうに根が変わるのか、ますます知りたくなりました。
筋の多い芋から、生存戦略へ
AIとの会話では、難しい説明もいろいろ出てきました。その中で、資料を読んで私がつかんだのは、若い根が芋になるかどうかには、太る働きと、硬い部分のでき方が関わるということです。
「どうして筋の多い芋があるんだろう?」という、食べていて浮かんだ疑問。調べてみると、根には太って栄養をためる道も、硬い部分を多くつくる道もありました。
これは、私が資料を読みながら考えたことです。筋の多い芋にも、根が生きて育ってきた道のりが表れているのだと思います。いつものサツマイモの中に、知らなかった世界がある。そう思うと、もう少し調べてみたくなります。
調べるときに見た資料
- 中谷誠「Ⅱ章 サツマイモの特性」『サツマイモ事典』、いも類振興会、2010年、61・64~65頁。本文PDF。図Ⅱ-4(根が太る過程)、図Ⅱ-5(品種ごとの断面)。
- LSU AgCenterの乾燥試験資料。
- 湛水とサツマイモの生育に関する研究。