見えない共生の叡智──菌根菌とともに育つ命

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農業ブログ

見えない共生の叡智──菌根菌とともに育つ命

2025/04/20

見えない共生の叡智──菌根菌とともに育つ命

植物の根を支える、目に見えぬ叡智に見えない奇跡が、土の下で起きている

野良哲人こと十亀が綴る─光なき根を支える、目に見えぬ叡智

 

私たちは、

いつも

「目に見えるもの」

に目を奪われがちです。

 

 

けれど、

本当に命を支えているものは、

目に見えない場所で、

静かに、

たしかに存在している。

土の中で、

植物の根と手を取り合う存在

── それが、菌根菌です。

 

 


植物が陸に上がれた理由

約4億年前、

植物たちは水中から陸上へと挑みました。

その挑戦を支えたのが、

ほかならぬ菌根菌でした。

水も養分も乏しい陸地で、

植物単独では生きることはできなかった。

 

でも、

菌たちが、

根の中に入り込み、

細胞の奥深くまで広がり、

遠くの土壌から水と養分を運び続けた。

 

だからこそ

植物たちは大地に根を下ろすことができたのです。

 

 


根を超えて広がる命の網

植物の根が自力で吸収できるのは、

わずか2〜3ミリ先まで。

 

しかし、

菌根菌の菌糸は、

根を超えて、

何十倍、何百倍も遠くまで広がり、

養分と水を、

まるで命のリレーのように送り続けます。

 

菌糸はキチン質の細胞壁を持ち、

そこに窒素固定細菌が共生して、

共に植物を支える役割を果たしています。

 

ひとつの菌糸が、

小さな命のハイウェイとなって、

土の中を生き物たちで満たしていくのです。

 

 


土と植物、そして私たち

日本の土壌、

特に火山灰由来の黒ぼく土では、

アルミニウムや鉄によってリン酸が強く固定されやすく、

植物が利用できるリンの量が大きく制限されています。

 

だから私たちは、

「ただ育てる」だけではなく、

「菌たちと共に生かす」という発想を持つようになりました。

 

 

現代農業の中で出会った

「マイコス菌」。

 

それは、

自然界の菌根菌の力を借りて、

植物本来の生きる力を呼び覚ます資材です。

巡る命の循環に、

私たちはただそっと手を添えるだけ。

 

 


静かに語り合っている

菌根菌たちは、

異なる植物同士をつなぎ、

養分を分かち合い、 必要なところへ届けていきます。

菌根菌は、

植物から受け取った炭素(光合成産物)をエネルギー源としながら、

 微細なシグナルを送り合い、

静かに、

命のネットワークを築いている。

 

その姿は まるで、

「菌と植物が交わり、命を支え合うものだ」

と静かに伝えているようです。

 

 


人が植物を育てているのではないのかも

本当は、

人間が植物を育てているわけではないのかもしれません。

 

植物たちが、

人間という存在を巧みに使い、

よりよい環境を整え、

命を次の時代へとつなごうとしている──

そんなふうにも、思えてきます。

 

すべては、

命の意志。

すべては、

命の交響曲。

 

私たちは、

その壮大な演奏に、

ほんの少し参加させてもらっているに

過ぎないような気がしています。

 

 


この命の響きを、あなた

のもとへ

後藤農園では、

菌根菌の力を借り、

自然の叡智と手を取り合いながら、

野菜たちを育んでいます。

 

土に眠る見えない命のリレーが、

芽を出し、

葉を広げ、

実を結び、

そしてあなたの食卓へと運ばれていく。

 

 

そこには、

4億年の歴史と、

無数の小さな命たちの、

静かな願いが込められています。

 

どうぞ、

一口、

ひとくち、

その叡智を、

感じてください。

 

 

最後までお読みいただき、

ありがとうございました。

 


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