南国のバカンスで見えたもの

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農業ブログ

南国のバカンスで見えたもの

2025/05/21

南国のバカンスで見えたもの

観光地の裏にある、もうひとつの風

野良哲人☆農人クリエが綴る旅先での風景

 

3泊4日の石垣島旅行を計画し、

8日間の長期有給休暇を取得。

ようやく実現した南国でのひととき。

羽田を発ち、

湿気を帯びた空気と強烈な日差しに

迎えられながら石垣島の地を踏んだ。

 

 

平日だからこそ見えた、

観光地の裏側。

サトウキビ畑では散水作業が行われていた。

すでに梅雨入りしているはずなのに雨が降らず、

畑の人々がスプリンクラーを設置している様子を眺めていた。

スコールを覚悟していたが、旅のあいだ一滴も降らなかった。
湿った空気が流れ込み雨雲は発生しているのに、

雨は落ちず。

 

旅行中の私はそれでいいのだが、

現地の人は雨ごいしたい気分だろう。

ここでも異常気象のリアルを垣間見た。
 

放牧された牛やヤギは、

木陰に身を寄せてじっと暑さをしのいでいた。

 

町中に出ると、

観光客の数に驚かされた。

まるで住民よりも多いのではと思うほどの混雑ぶり。

特に外国人観光客の姿が目立ち、

歓楽街では多国籍なざわめきが響いていた。

観光業で成り立っている島だから、

それもまた現実なのだと受け入れる。

 

 

夜には満天の星空を期待していたが、

ホテル周辺の照明が明るすぎて、

星空はすっかりかき消されていた。

 

一方、

昼間に訪れたバンナ展望台から見えたのは、

建設中の広大な施設。

添乗員さんお話によると台湾有事を見越した自衛隊の拠点。

目の前に広がる絶景の中に、

無機質な構造物。

旅先の楽園に差し込む、

現実の影だった。

 

 

そして帰路、

本土はしとしとと雨が降っていた。

あの青と白が揺れる石垣の空が、

静かに懐かしく胸に残っている。

 

※これは、私の体験記です。
見えたもの、感じたこと、

それはきっと人によって違います。
もし期待を裏切ってしまっていたら、

ごめんなさい。
でもこの旅の断片が、

誰かの心に触れるものであれば、

それがいちばんうれしいです。

 

 

ちなみに、

これも添乗員さんから聞いた話。

かつて明治時代の沖縄では、

学校で方言を話すことが禁じられていたそうです。

『方言札』と呼ばれる木の札を首からかけさせられ、

話した生徒は次に話した生徒へとそれを回し、

最後まで持っていた子は罰を受ける仕組みだったとか。

地域の言葉が“恥ずかしいもの”とされた時代。
現代の人は方言を話せないそうです。

 

ですが、

近年では、

沖縄の方言や文化を見直す動きが進んでおり、

方言札の実物が竹富島の喜宝院蒐集館などで展示されています。

また、

沖縄県では毎年9月18日を

「しまくとぅばの日」と定め、

方言の保存と継承に努めているそうです。

 

 

今では「めんそーれ」や「はいさい」

といった言葉が堂々と観光の場で使われている。

それは誇らしい変化だけれど、

その背景にある歴史を忘れてはいけないですね。

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