格差はなぜ広がり続けるのか?

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農業ブログ

社内副業制度スタート!!

2025/07/16

格差はなぜ広がり続けるのか?

そして後藤農園が“副業的農業”を始める理由

「努力は報われる」
そう信じてきた人ほど、今の社会に違和感を覚えているのではないだろうか。

真面目に働いても生活が楽にならない。
残業が減っても自由が増えたわけではない。
一方で、どこかの誰かはどんどん成果を積み上げている。

これは経営者としてではなく、一個人として私が感じている、現代社会のリアルな矛盾だ。


そしてこの構造が変わらない限り、格差はこれからも確実に広がっていく。

今回はその背景を私なりに整理しつつ、後藤農園が今年から始める“社員による副業的農業”という小さな挑戦についてお伝えしたい。


 

なぜ格差は広がっていくのか?

理由は、突き詰めれば2つに集約される。

 

1. 働く時間が減っても、スキルは上がっていない

 

働き方改革によって、労働時間は減った。
でも、その分だけ生産性が上がったかといえば、そうではない。

スキルが劇的に伸びたわけでもなく、仕事の本質が変わったわけでもない。
ただ、使える時間だけが強制的に削られた

その結果、経験や学びの量が減り、「頑張っているのに成長できない」「報われない」と感じる人が増えている。
制度が良くても、仕組みに歪みがあれば、真面目な人ほど疲弊する。

 

2. 時間の制約がない人は、失敗を資産に変えられる

 

一方、起業家や経営者、フリーランスといった立場の人たちは、良くも悪くも時間の制約がない。
夜も休日も関係なく、試して失敗して学ぶことができる環境にいる。

 

しかも、その失敗が次に活きる。
 

「失敗=損失」ではなく、「失敗=経験値」になる世界にいる人たちは、年々加速度的に成長していく。

1年、2年では見えない差が、5年、10年で取り返しのつかない“格差”になる。
それは収入だけではなく、選択肢・自由・精神的な余裕の差として現れる。


 

格差に“抗う”には、どうすればいいか?

社会の構造を一気に変えることはできない。
でも、自分たちの現場、自分たちの会社から変えていくことはできる。

私たち後藤農園では、2025年から一つの小さな試みを始める。
それが、「社員が自分で白葱を栽培し、副業的に農業に取り組む制度」だ。


 

後藤農園の新しい挑戦:「副業的農業」の導入

この取り組みは、後藤農園の社員が農園の仕事を続けながら、自分の白葱を栽培できる制度だ。


栽培に必要な支援は後藤農園が行い、実践と経験は社員の手に委ねる。

▽ 具体的な内容は以下の通り:

  • 苗・農薬・肥料・資材はすべて農園が有償で提供

  • 栽培方法は社員が自分で計画・実行する

  • 使用したい農機具は社員が自分で選び、農園が無償で貸し出す

  • 栽培に関するアドバイスや技術支援は常時サポート

  • 最も労力のかかる収穫・調製作業は農園側が請け負う

  • 収穫物は後藤農園が買い取り、売上から経費を差し引いた金額を社員に支払う

リスクのある部分(販路・人手)は農園が担い、
社員は「どう育てるか」「どう判断するか」といった思考と経験の部分に集中できる。


 

「やらされ仕事」から「考える仕事」へ

この取り組みの本質は、“副収入を得ること”と“考える力”を養うこと。


自ら考え、どう動くかを決断する力を育てると同時に農業の収益構造を理解することにある。

 

「正解が決まっていて、言われたことをやる」だけでは、これからの時代は通用しない。


栽培においても、人生においても、「どうすればいいか」を自分で考え、自分で決めて、自分で結果を受け止める力が求められる。

農業というリアルな現場だからこそ、その力を育てる機会になると私は信じている。


 

9月定植からスタート、すでに1名が挑戦を決意

 

この制度は2025年9月の定植からスタートする。
すでに1名の社員が手を挙げてくれた。

どんな形になるかは、やってみなければわからない。
でも、それでいいと思っている。
試行錯誤しながら、「農業を自分ごととして捉える社員」を増やしていきたい。


 

格差に抗うための、自分たちなりの答え

格差は、待っていれば解消されるようなものではない。
むしろ、放っておけばますます広がるのが今の社会構造だ。

だからこそ、自分たちで選択肢を広げ、自分の成長を自分で積み上げるしかない。
今回の取り組みは、そのための「入口」に過ぎない。
でも、その一歩が、きっとこれからの働き方や生き方を変えるきっかけになると信じている。


 

最後に

後藤農園はまだ小さな農園だ。
でも、小さいからこそ、フットワーク軽く動けることがある。

社会を変えるのは難しい。
でも、自分たちの現場から変えていくことはできる。

「誰かが与えてくれる幸せ」ではなく、
「自分でつかみとる幸せ」の入り口を、まずはこの農園の中につくりたい。

格差の時代だからこそ、“自立”という種を、私たちはまいていく。