ハラハラハラスメント
2026/10/11
世間でいう「ハラスメント」の枠に当てはめるなら、
私は、部下にパワハラと言われても仕方のない接し方をしたことがあります。
一方で、誰かの不機嫌や理不尽な言葉に傷ついてきたこともあります。
私は、加害者でもあり、被害者でもありました。
人間関係は、それほど簡単に二つの立場へ分けられるものではないと思っています。
もちろん、傷つけられたからといって、人を傷つけていいわけではありません。
自分の態度には、きちんと責任を持たなければいけない。
特に、立場が上の人の不機嫌やため息は、本人が思う以上に、相手を縮こまらせます。
ハラスメントという言葉があるから、声を上げられるようになった人がいることも、
忘れてはいけないと思っています。
そのうえで、何でもハラスメントという言葉で片付けてしまい、お互いに怯え合う空気には、正直、違和感があります。
仕事で責任を持つ立場になると、イライラすることもあります。
自分で考えて動いてほしいのに、指示を待っている。
意見がほしいのに、顔色を見て黙っている。
でも、そこで私は考えます。
「なぜ、この人は指示を待つようになったのだろう」
「なぜ、そこまで顔色を気にするようになったのだろう」
私自身も、かつては指示を待ち、顔色ばかり気にしていました。
自分から動けば怒られる。
意見を言えば否定される。
失敗すれば責められる。そんなことが重なれば、待つほうが安全だと思うようになります。
その空気をつくっているのは、社会という大きなものだけではなく、目の前にいる私かもしれません。
一方で、指導する側まで「何か言えばハラスメントになるかも」と怯えて、
必要なことが言えなくなれば、人は育ちません。
言う側も言われる側も、間違えないことばかり考えていたら、誰も新しいことに挑戦できなくなってしまいます。
だから私は、間違えたときに、もう一度向き合える関係をつくりたい。
完璧ではない者同士が、言葉を交わしながら、
少しずつ成長していく。そんなあり方も、あるのではないかと思っています。
……と、ここまで偉そうに書いてきましたが、私も毎日、挨拶の次の言葉を検索中です。
ハラスメントのことを、曲にしてみました。
言う側も、言われる側も、ハラハラしている。
そんな頭の中を、曲にしてみました。
真剣に曲を制作したので、聴いてもらえたらうれしいです。
▶ 曲を聴く:ハラハラハラスメント